ダルパナ・アカデミー・ジャパンが出演したTV番組は数多くありますが、その中から懐かしの2つの番組を紹介しましょう!

 

~TBS・BS-i出演リポート~

アットカルチャー:インド舞踊

   瞬 -shun-

中村橋之助(現芝翫)さん、松本孝美さん司会の番組『アットカルチャー』。色々な分野の「マイスター」が登場し、その内容を深く探ろうという番組です。2001年8月11日放映の回に、小澤陽子がインド古典舞踊の「マイスター」として出演しました。その前後のレッスン場や公演本番の取材もありました。

≪6月11日、スタジオ収録≫

砧スタジオでの収録では、インド古典舞踊について様々な角度からトークが展開され、門下生4人がバラタナティヤムの演目Prayerを披露しました。

*橋之助さんがムリダンガム(という南インドの打楽器)をいとも簡単に打つ姿に一同ため息。子供の頃から邦楽を仕込まれてきた方は違いますよね。それにしても、フルメイクと衣装をつけたまま普通に話すのはかなり緊張しましたね。<by Sayaa>

≪6月3日~7月4日、レッスン&公演密着取材≫

6月30日に草月ホールで予定されている定期公演『瞬』での和太鼓(奏者:佐野幸二氏)との共演が紹介され、レッスン風景、リハーサル、本番へと作り上げていく過程および公演での和太鼓とのコラボレーションが同時に放映されました。

*皆の真剣な表情が印象的な映像でした。本番までずっと緊張感がつづいていたのは、つねにカメラが入っていてくれていたからかもしれません。いや、先生の存在でしょうか?先生、カメラの前でもやはり厳しい。。「見られる」ことを意識すると、背筋も伸びるし、集中しますよね。<by Sayaa>

 

~NHK出演レポート~

Tent de Session

butai<その1: by Sayaa>
2000年5月8日月曜日。今日はNHKハイビジョンテレビの「テントでセッション(Tent de Session)」に小澤先生とYさんと私の3人が出演しました。司会はNHKの野方アナウンサーと俳優の榎木孝明さん、ゲストは寄生虫博士の藤田紘一郎先生です。
7:30からスタッフが集まり、自己紹介に続いて番組の全体の流れについての打ち合わせが始まりました。一つの番組にこんなにも多くの人々がかかわっているとは、驚き。
私たちは、3人のお話が佳境に入ってチャイが出されたところで登場し、踊りを披露しました。
寄生虫の話を聞きにいらしていたお客さんたちは予想だにしていなかった体験にビックリされたようですが、番組に花を添えられたかな?
ところで、なぜ寄生虫とインド舞踊なんでしょうか? 疑問をもった方も多いでしょう。博士のお話によると、戦後の日本では寄生虫が急激に少なくなり、日本人が「清潔」になったのですが、逆にアトピー性皮膚炎などの問題が深刻になっているそうです。南アジアや東南アジアの国々では、「不潔」(あくまでも現代日本人の感覚なのでカッコ付)な川で水浴びや洗濯、炊事などをおこなうので寄生虫も多いのですが、日本のような現代的な問題はないようです。あまりに「清潔」を追求しすぎて私たちの体を保護する役目をもっている寄生虫を徹底的に排除するのではなく、共生を考えることが大切だ、との話。
さて、俳優の榎木さんは、やはり南アジアや東南アジアを何度も旅され、素敵な絵をたくさん書いていらっしゃいますよね。スタジオにも作品が数点飾られていて、心地よい雰囲気をつくりだしていました。お話は寄生虫の話からインドの話へと多いに盛り上がっていました。ちなみに、写真右側の筒状の容器に入っているのは、博士のお腹で「生活」していたサナダムシの「きよみちゃん」だそうです。

<その2: by Y>
番組収録の当日、午前11時からの出演時間に合わせ、早朝7時に渋谷駅に集合し、NHKのスタジオに向かいます。
この日踊るのは、、「プシュパンジャリ」と「ランガプージャ」。プシュパンジャリは手の振りとステップにバラエティを持たせた、通常とはちょっと違うバージョン。
ランガプージャも今回はこれまでに踊ったことのない、早いテンポの方です。スタジオに入って、まず驚いたのは踊るスペースが意外に小さかったこと。
幅・奥行きともに予想の半分くらいの広さ、さらに舞台中央には出演者のトーク用のテーブルと椅子があり実際に踊りに使えるのは余白程度のスペース。どう見ても一曲目のプシュパンジャリから2曲目のランガプージャに入る移動はこの広さでは無理だろう。
ということは・・・、もしや、せっかく覚えた新しい振付やフォーメーションを、今ここで、この舞台サイズに合わせて変更とか!? うわー、そうなったらその新しい動きを覚えられるだろうか?(先生、まさか直前になってそんなことないですよね)と、半ば救いを求めて振り返ると、既に先生は思案顔で目を細めて位置取りや移動のパターンを考えていらっしゃる様子。
番組は生放送されると聞いていましたが、勿論リハーサルが行われ、会話やBGMの入るタイミングなど細かく打ち合わされます。例えば舞台上の番組進行から、「音楽の音をちょっと小さく」と意見が出ると、セットの裏手から音楽について指示が出され、それにスタジオ正面の音響が応えるといった具合です。こうした打ち合せはすべて携帯マイクを通じて行われ、見ていてまさに連携プレーだと思いました。時間の制約がある中で番組作りはこうやって進められるのか、と感心することしきり。そう言えば、集合一つとってもずいぶん早い時間だなと最初は思いましたが、後になってみるとそれだけの時間が必要だった理由が分かります。
有り難いことに、私たちの踊りにも充分な予行の時間が用意されており、結局計4回のリハーサルの中で曲の入りや曲中の位置の新しいパターンを作っていくことになりました。こういうことはその場で覚えていけたら一番なのだけど、本当のところ、私は先生についていくだけで必死です。何とか順序を体と頭に叩きこんで、本番に臨みます。
生放送同様、踊りも一発勝負。舞台に立つと、臨機応変にいろいろな状況に対応していかなくてはいけないのだなあ、と納得しました。
けれども、そんな緊張感の中でも本番は笑顔で踊ることができました。スタジオにいらしたお客様やスタッフの方々にも、楽しんでもらえたかな?

ちなみに、写真はリハーサル中のものです。

以上、旧ダルパナ・アカデミー・ジャパンホームページより抜粋(一部修正)

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