サラバイ先生ご逝去

悲しい知らせがありましたね。先週、サラバイ先生がお亡くなりになりました。

インド古典舞踊界の花がまたひとつ。。。
古典舞踊の世界を大事にし、数々のチャレンジで新しい風を吹き込んだ方でした。
小澤先生がサラバイ先生のお宅に長く下宿されていました。品や徳、潔さ、そういう大事なことを間近に学んだとよくおっしゃっていましたよね。本当に美しく、清く、聡明なお方でしたよ。ぜひ一度お会いしてみたかったです。
「ダルパナが創りだすダンスドラマがすばらしかった」、「サラバイ先生のようなダンスドラマを創りたい」という夢もいつも語ってらっしゃいました。その創作をそばで見られたのが幸せだったとも。
手元に1984年3月24日付のIndian Express紙があります。小澤先生のアランゲトラムに関する記事です。そのなかにサラバイ先生のお言葉が載っていて、「陽子のバラタナティヤムに対する情熱が、起きている間のすべての時間をレッスン場での鍛錬にあてさせた」と。(だからたったの数ヶ月でアランゲトラムを許可できたというお話のなかで。)
「顔も大きいし、手足も短いし、インド人のような外見にはなれない。だから、人の何倍も練習したの。」という小澤先生の努力を、サラバイ先生はいつもみていてくださったんですね。
心よりご冥福をお祈りいたします。

追記:2016年6月に、ムンバイで追悼公演がありました。その様子はこちら