2013年「Yoko Ozawa Tribute: 道」

2013年は私達の師、故・小澤陽子の七回忌にあたります。

そこで、師が好んで利用していた草月ホールでのトリビュート公演を企画し、シタール奏者の井上憲司氏、小澤陽子に師事したバラタナティヤム・ダンサー−今井知子氏と三浦恭子氏−、そして日本のインド古典舞踊界を牽引する二人の舞踊家−安延佳珠子氏(オリッシー)と渡辺桂子氏(クチプディ)−という豪華ゲストにもご出演いただきました。

3時間の上演時間もあっという間に過ぎるほど、インド古典舞踊の様々な魅力を伝える公演をたくさんの方に楽しんでいただけたのではないでしょうか。師の歩んだ道、私達の歩んだ道、そしてこれからへの思いをこめた「道」というタイトルが指すような「踊りの道」を支えてくださった皆様と全てのお客様とのご縁に感謝いたします。
◎公演特集ページ

(撮影:宮津かなえ)

<公演を終えて>
「今年のティラナの活動の目玉はなんといっても8月3日の私たちの恩師・小澤先生のトリビュート公演でした。「いつか何とかトリビュート公演をしたい」という皆の漠然とした気持ちのつぼみが今年やっと開花した、そんな公演でした。もちろん、私たちの力だけで何とかできるわけもなく、本当にたくさんの方々に助けていただいた公演でもありました。

*圧巻の踊りと的確であたたかいアドヴァイスで「素人の踊りの会」を「芸術的舞台」に昇華してくださったゲストの皆様*
*草月ホールという個性的な空間を、経験とセンスと技術で、敬虔で荘厳な「祈りの場」に変身させてくださった佐野一郎太氏とスタッフの皆様*
*小澤陽子を彷彿とさせるような力強く美しい「道」の題字(鳴海善通氏)、素敵で落ち着いた生け花、大きく華やかなフラワーアレンジメント、アクセサリー展示の技術、踊りの内容を表現した素敵な絵、踊り手の一瞬一瞬を見事なまでに切り取った写真(宮津かなえ氏)、センスが光る音づくり・・・これらをご提供くださった皆様*

そして、何よりも、公演に駆けつけてくださった観客の皆様・・・それまでの涙も苦労もすべて笑顔にかえてくれたのは、皆様のあたたかい拍手でした。

あらためて、師が愛してやまなかったインド古典舞踊の素晴らしさをしみじみと感じ、それに関わっていける喜びを感じた一年でした。何よりも、そう出来てきたのは自分たちの力ではなく多くの方々の力と愛に支えられていることを痛感し、感謝の念を新たにした年でした。この「道」が途切れないよう、日々精進していきたいです。」(by Sayaa)